Piano Trio in HIBIKI

kazumi-san

2012年07月24日 09:45


7月22日(日)、北九州市立響ホールで催された「ピアノトリオの演奏会」に行ってきました。
この演奏会は、北九州市芸術文化振興財団主催「2012響シリーズ第3弾」で、ヴァイオリンに豊嶋㤗嗣氏、チェロに上村昇氏、ピアノに三輪郁氏を迎えての催しでした。

曲目は、
①べートーヴェンのヴァイオリンソナタNo.5
②ブラームスのチェロソナタNo.1
③シューベルトのピアノ三重奏No.1

どの曲も大曲で、大いに聴く価値の高いものばかり。

どの演奏も良かったですが、特に印象に残ったのは、ピアニストの三輪さんの演奏とピアノの音色が、作曲家と作曲家の音楽の時代様式を正しく弾き分けていた事です。響ホールのスタインウェイのピアノはどちらかと言うと華やかで、今回のプログラムの特徴を出すには相当の技量が必要だと思われますが、三輪さんはベ―ゼンドルファーのピアノで弾いたような、荘厳で落ち着いた厚みと温かみのある音色を醸し出し、作曲家や古典やロマン派の違いも明確に表現しておられました。
プロだから当たり前と言えばそれまでですが、三輪さんの演奏からご自身が今までに学んだ事を表現され、演奏にはお人柄も表れていたと痛感し、私はおかげで意義のある時間を過ごしました。

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