2017年11月26日

分離唱

福岡古楽音楽祭icon64のマスタークラスについて書いた時に取り上げた「分離唱」について述べたいと思いますface01

「分離唱」とは、私の恩師である故・佐々木基之先生が創案した「音感訓練法icon65」ですface01

私が大学生だった当時、音楽誌の「ムジカノーヴァ」で<耳をひらくー分離唱のすすめ>という記事が連載されました。
この記事を読むとともに、佐々木先生が出版された本、「耳をひらく」と「耳をひらいて心まで」を購入して読み、自分に足りないものを学ぶべく不躾にお電話icon83をして、当時住んでいた関西から東京までレッスンicon65に通いました。

最初のレッスンicon65では誰もが「バイエル」を演奏するように言われますface08。音やそのハーモニーを感じながら弾く練習です。
ピアノはたくさんの音を同時に出せる楽器で、ひとりでオーケストラのようなことも出来ます。またピアノは音を出すという点では、弦楽器や管楽器のように音程を自分で作る必要はなく、音が調律によって決められ、鍵盤に触れればたやすく音が発せられますが、出した音を聴くという点では難しい方かもしれませんface06
今までに私の教室に来られた生徒さん達も、最初のレッスンでは「音を聴く」という作業ができない方が多いのは実情ですface06

「分離唱」を勉強する前と後では、音の聴き方に大きな変化が生じて、今では各声部をよく聴けるようになりましたicon100
この分離唱の技術は特に、バロック音楽を演奏する上においては最適だと今も痛感しています。音全体が聴こえると、ピアノやチェンバロの演奏にプラスになります。事あるごとに恩師には感謝ですface01